外部機器を繋いでこそのロケフリTV [基本操作（テレビ・ビデオ）]
前々回のエントリーで、ロケフリTVでテレビ放送を見るのはとても簡単だと書きました。実際、アンテナ線を繋ぐだけですから、ぶっちゃけ、子供でもお年寄りの方でも設定ができないという人は少ないと思います。ただ、リアルタイムに放映されているテレビを見るだけなら、市販のポータブルテレビを買う方がよっぽど安いし、持ち運びも楽ではないかという方もいらっしゃると思います。確かに、10万円以上もする高価なロケフリTVを買う費用があれば、性能の良いポータブルTVや小さい液晶テレビをもう一台追加することだってできちゃうわけですからね。それでは、なぜ自分がロケフリTVを購入しようと思ったのか。一言で言うと、「見たいと思う番組を、好きな時間に、好きな場所で見たい。」という願望があったからです。一般的なテレビ放送は見る側の都合は考えてくれませんが、、ビデオやHDDレコーダーは時間の制約を解決してくれました。でも、これらの機器は一般的にテレビとセットで使うものであり、必然的に場所の制約が存在します。その制約を取り払ってくれるのがロケフリTVの外部機器接続機能というわけです。
ちなみに、ポータブル・テレビの場合はチューナーを内蔵しているので本体のみでテレビ放送を楽しめるという利点がありますが、小型で省電力の設計ゆえに、出先でも出力の弱い放送が受信しにくかったり、屋内ではテレビ放送が受信できず使えないということがままあります。その点、ロケフリTVはベースステーションがテレビ放送を安定して受信するため、無線LANが届く範囲であれば屋内でも常に綺麗な画像でテレビ放送を楽しめます。仮に無線LANが届かない部屋であってもその部屋に有線による家庭内LANが整備されていれば、LANケーブルをモニターに接続することでネットワーク経由でベースステーションからのデータが受信できます。（有線での受信についてはまた日を改めて詳しくご紹介します。）
そんなこんなで、2台のHDDレコーダーを使ったタイムシフトによるテレビ視聴をさらに一歩推し進め、場所からの開放（ロケーション・フリー）を実践中の我が家ですが、今回はその外部機器の接続について簡単に解説したいと思います。
外部機器のソースをロケフリTVで利用するには外部機器側の出力ケーブルをベースステーションの入力端子に接続します。外部機器は2系統（「入力１」と「入力２」）までの接続が可能で、端子は一般的な黄色い映像ケーブルと赤と白の音声ケーブル。なお、入力１のみS端子の映像ケーブルにも対応しています。なお、入力２に接続する機器にのみ対応する出力端子があり、外部入力端子の少ないテレビと組み合わせて使う場合は、この端子を利用してテレビにビデオの映像を返すことができます。
ちなみに、X1もX5もベースステーション側の端子に仕様の違いは一切ありませんが、X1のみモニターに外部入力端子が付いています。（この端子の詳細についてはまだ別の機会に取り上げます。）
最初のご挨拶でも書きましたが、我が家ではリビングのテレビにソニーのPSXと東芝のRD-X2を接続しています。この組み合わせの間にロケフリTVのベースステーションを挟み、メインのテレビとロケフリTVで同じ映像ソースを楽しめるようにセットアップしました。接続の流れは以下の図の通りです。
入力１にRD-X2を繋ぎ、入力２にPSXにした理由は、RD-X2が2系統の出力が可能だったこと、PSXは出力が2系統あるのですがメインのテレビがD1/2端子に未対応だったので入力２とセットになった出力から信号をテレビに返してます。もちろんこれは一般的でもなんでもなく、メインのテレビの入出力端子の仕様に左右されますので、接続方法は様々な形があると思います。
でも、こうやって系統図や接続について書いてしまうと、敷居が高そうに見えてしまいますかね…。実際は決して難しくはないのですが、手持ちのAV機器の仕様に左右されたり、別途ケーブルを用意しなくてはいけなかったりするのも事実。本来なら、ソニー側で入力１も入力２も同じ仕様にしてくれて、ケーブルもつけてくれれば一番良いのかもしれませんが、きっとそのコストが価格に跳ね返ってくることになるんでしょうし…。個人的にはこの外部機器入力があって始めて、ロケフリTVのコンセプトが成立するとまで思っているので、ソニーさんの製品紹介ページに、もっともっとこの機能をユーザーにわかりやすく紹介してくれるようなコンテンツがあったらなあと感じています。
それはさておき、上記のような設定により、2LDKの我が家ではお風呂やトイレを含む大半の部屋で、2つあるHDDレコーダーで録画した番組をいつでも見ることができるようになっています。次回は、その外部機器をモニター側から自由にコントロールするために使うAVマウスについて書いてみたいと思います。
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