AVマウスで外部機器をコントロール [基本操作(テレビ・ビデオ)]
前回のエントリーでロケフリTVのベースステーションに外部機器(PSXとRD-X2)を接続するまでを簡単にご紹介しました。この状態で外部機器の映像ソースをロケフリTVのモニターで楽しむことはできるのですが、離れた場所から外部機器を操作することまではできません。そこで必要になるのがロケフリTVに標準で付属する「AVマウス」です。マウスというと、パソコン用のマウスを連想するかもしれませんが、なんのことはないテレビやビデオに当たり前のように付属するリモコンと同じものと考えてよろしいかと思います。
実際の製品は以下の画像のように、テレビやビデオに付属するリモコンの信号送信部だけを取り外してコードをつけたようなものです。このコードをベースステーションに接続して、信号送信部を外部機器のリモコン信号受光部に近い場所(信号が届く範囲内)に付属の両面テープで取り付けます。
AVマウスだけを見ると、どこがリモコンなのかとお思いになるかもしれませんが、強引に言えば、リモコンの信号送信部以外のパーツがロケフリTVに内蔵されていると考えてよろしいかと思います。普段は手にとって使うリモコンはモニターの画面上に仮想的に表示され、付属のスタイラスや指先などを使って操作することになります。言うよりも見るが易しということで、入力2に接続したPSXリモコンを表示させた実際の画面を見ていただく方が早いでしょう。
リモコンを表示させるには「インデックス」ボタンで入力2に設定した「PSX」を選択後、画面上を軽くタップすると表示されます。以下、上がX1、下がX5です。なお、X1にはPSXを接続していないので画面は真っ黒になってます。
そして、こちらが実際のPSXのリモコンの写真です。(使いすぎで手あかにまみれて汚くなってます。見苦しいと思いますがお許しを…)
X5の仮想リモコンは画面の解像度の違いから、テンキーの部分が割愛されているものの、あらかたの操作が可能です。X1の方は十字キーと○×△□ボタンの位置こそ違いますが、それ以外のボタンは本物のリモコンの配列に等しく、ほとんどとまどうこと無しに操作できます。なお、X1、X5ともに画面に表示しきれていないボタンは上部にあるタブの切り替えで表示させることができます(GIFアニメで2番目に表示されるものがそれです)。
この仮想リモコンで電源のオン・オフから、録画したテレビ番組の視聴のみならず、番組表の表示や録画予約、DVDの再生、(実際のところはほとんど使い物になりませんが)その気になればプレステのゲームの操作までできちゃうんです。まさに、家の中ならどこでもPSXを楽しめるというか、極端に言えばPSXをそのまま持ち歩いている感覚といって良いと思います。
ちなみに、仮想リモコンによる操作に対する外部機器の反応は、本物のリモコンを使うよりはあきらかに遅くなります。感覚的に1~2秒程度でしょうか。信号は瞬時に送られているのかもしれませんが、無線LAN経由で映像信号が送られてくる際にどうしても画面上の反応に遅延が生じてしまうのです。これはもう、ロケフリTVの仕様なのでやむを得ないんですよね。
一番最初のご挨拶でロケフリTVでゲームという夢が崩れ去ったと言ったのも、すべてはこの遅延のせいなんです。上下左右やら、○やら×といったボタン操作に関する信号がひっきりなしに飛び交うゲームですから、当然のことながら限りなくリアルタイムの反応じゃないとゲームにならないんですよね…。そんなこんなでロケフリTVによるゲームはあきらめたということです。もちろん、ゲームの内容によってはプレイできなくもないのですが、その辺のことについてはまた後日TIPSとしてエントリーするつもりです。
参考までに、RD-X2用のリモコンは下記の通り。ソニー以外の競合他社向けのリモコンは汎用っぽいデザインを使うことが多いようで、実際のリモコンとは配列も異なり、ボタンに対応する動きも微妙に異なるので色々と操作してみる必要がありましたが、覚えてしまえばPSXなどと変わりなく、大半の操作がリモコンから可能でした。
私のようなソニーファンでも、テレビ周りの製品がすべてソニー製品というわけではありませんし、ソニー製品が一つもない家庭だって山ほどあるはずですから、このような競合関係にある多くの他社製品に対応しようとする姿勢は評価に値すると思っています。独自規格でユーザーの囲い込みをしていると言われることの多いソニーという会社の中にあって、このような柔軟な対応はある意味異端なのかもしれませんが、担当部署の皆さんのオープンマインドが伝わってくるようで個人的にはとても好感を持っています。
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